排水処理の革命!
液中膜とは?
排水処理において、「濾過」の原理によって汚泥を分離する微多孔性膜です。
排水処理過程に液中膜を設置することで、沈殿槽を使わずに処理量の増加が可能です。
液中膜の特徴
- 液中膜廃水処理は沈殿槽を使用しません。
そのため従来の活性汚泥処理の最大の問題点であるバルキングが発生しても処理水の状態は良好です。
また、固液分離が確実に行い、汚泥の流出はありません。
(糸状菌が発生しても問題はありません。)
※バルキング…活性汚泥が膨張し、沈降しにくくなる現象。 - 活性汚泥濃度を20,000mg/lまで使用できるため、従来の3〜5倍の処理能力が得られます。
(BOD容積負荷1.5kg・BOD/m3・日)
コンパクトな設置スペースと共に、負荷変動に大変強く安定した処理水が得られます。
(実力値BOD5mg/l、SS1mg/l以下) - 処理水は雑用水、融雪用として再利用できます。
- 重力ろ過が可能で動力費が少なく、省エネ運転で維持管理が簡単です。
- 設置全体がシンプルで補機類も少ないため、施工が簡単で短納期、低コストで建設が可能です。
液中膜ユニットの設置例
液中膜ユニットは、RC製などの水槽内に必要台数を並べて設置します。
ユニットはろ板の両側に微多孔性膜を貼った膜カートリッジと、その内側から処理水を抜き出すチューブ、多枚数の膜カートリッジを収納する膜ケース、さらに下部の散気装置と散気ケースで構成されています。
膜カートリッジは1枚ずつ取り出すことができ、点検・交換が容易に行えます。
また、施工時にオプションのガイドレールを設置しておけば、メンテナンス時の吊り上げや吊り下げも容易に行えます。
ユニットはろ板の両側に微多孔性膜を貼った膜カートリッジと、その内側から処理水を抜き出すチューブ、多枚数の膜カートリッジを収納する膜ケース、さらに下部の散気装置と散気ケースで構成されています。
膜カートリッジは1枚ずつ取り出すことができ、点検・交換が容易に行えます。
また、施工時にオプションのガイドレールを設置しておけば、メンテナンス時の吊り上げや吊り下げも容易に行えます。
液中膜処理 参考計算例
標準活性汚泥処理 | 液中膜式処理 | |||
処理量[m3/day] | 50 | 50 | ||
流入汚水の平均BOD濃度[mg/L] | 2,000 | 2,000 | 2,000 | 2,000 |
BOD負荷[kg-BOD/day] | 100 | 100 | 100 | 100 |
MLSS濃度[mg/L] | 3,000 | 6,000 | 12,000 | 15,000 |
BOD容積負荷[kg-BOD/m3・day] | 0.3 | 0.6 | 1.2 | 1.5 |
曝気槽容積[m3] | 333 | 167 | 83 | 67 |
液中膜システムは「ろ過処理」のため、MLSS濃度を標準法に比べて高くできる効果があります。