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海外出張レポート(中国/曹妃甸)
2009-12-31
カテゴリ:レポート
DEC社員は、中国、韓国、タイ、インドと様々な所へ出張に行き、いろんな体験ができますが、私にとって今回のSV(Supervisor:監督者)ほど強い印象の場所は、ありませんでした。
そこは、北京より車で約3時間程度の河北省の、とある工業開発区、もとは海の上であった埋立地です。
この埋め立て地の面積は、約10km四方らしいのですが、そのうち着工中のエリアは、5%ほどで残りは将来用の広大な土地のみです(東京ドームに換算すると2,140個分)。
宿泊ホテルの周りもひと気が無く、油田しかありません。
食事を摂ろうにもホテル内のレストランしかなく、メニューを覚えるほどになりました。
近くには民家も商店も無く、近い街へ行くにもタクシーで約1時間弱かかるため、欲しいものは現場の売店で買いこむしかないのです。
みんな、どんどん体がスリムになり、滞在SVは全員5kg減量に成功しました。
緯度でみると日本の東北地方と同等ですが、冬が厳しく日中でも-10℃の気温で、さらに海からの強風が体感温度と不安感をどんどん下げていきました。
DECは、この土地で去年11月より約半年間、世界最大級の溶銑脱硫装置の立ち上げSVとして滞在しました。問題はいくつもありましたが、一丸となって乗り切り、今では、問題無く安定操業を続けており、好評をいただいております。
私個人の意見として、広大な大地や、その場所ごとの人々の気さくな日常を感じることを出張の楽しみにしているのですが、今回はちょっと ひと気がなかったなぁ。
みなさんも是非広大な大地へどうぞ・・・